「学力の経済学」を読んだ
(なぜ下書きのままにしているのかは忘れたのだが、2年ほど前に書いた下書きがあり、今更ながら公開してみる)
先日同僚からすすめられた?というか、他の人に勧めているのをSlackで見かけたので、読んでみた。その書評のようなものを書いてみる。
形式は、先日のブログでも書いたように質問形式で記載する。
以下のような感じね。
質問1:購入の経緯は?
質問2:本の対象読者は?
質問3:著者の考えはどのようなものか?
質問4:その考えにどのような印象を持ったか?
質問5:印象に残ったフレーズやセンテンスは何か?
質問6:類書との違いはどこか?
質問7:関連する情報は何かあるか?
1. 購入の経緯は?
- 同僚から勧められたから
- 正確には同僚が他の人に勧めているのを見かけて、面白そうだったので購入した
- 業務に関連する内容だったから
- 教育関連のサービスに携わっており、内容がバッチリ関連しているから
- 久しぶりに何かしら本を読みたかったから
- 最近あまり本を読むことができていなかった。分量もそんなに多くなく、1週間もあれば読了できそうだったので
2. 本の対象読者は?
- 教育に興味がある人
- 親の立場にある人
- 教育関連の仕事に携わっている人
- 恐らく少しでも教育に興味を持っている人は、全て対象読者になるだろう。教育をテーマに掲げて、専門の知識がない人でも読めるような内容になっている
3. 著者の考えはどのようなものか?
- データは個人の経験に勝る
- 日本の教育専門家が述べていることは、科学的根拠に基づいているものではなく、個人の経験などに基づくものが多い
- e.g. ・子どもをご褒美で釣っては「いけない」という考えがあるが、適切な実験をした結果、逆の結果が出ている
- 教育にエビデンスを
- 日本の教育への政策は、科学的根拠に基づく形で実施されていない。また、実験による教育政策の効果測定もほとんど行われていない
- 日本も海外のように、効果測定によるエビデンスに基づいて教育政策のあり方を議論していくべきである
4. その考えにどのような印象を持ったか?
- データは個人の経験に勝るに対して
- まさにそのとおりだと思う。個人の経験に基づくものは、基本的に属人的な要素が必要だと、個人的に思っている。様々なデータを取ることができるようになった現在、データに基づく考え方をしていく必要があると思う
- 教育にエビデンスをに対して
- 大いに賛成である。そもそも日本の教育が、科学的根拠に基づいた形で実施されていないということ自体が驚きだった。というか、あの「ゆとり教育」というものも、誰かの根拠のない考えに基づく政策だったのかと思うと、大分辛いものがある
5. 印象に残ったフレーズやセンテンスは何か?
kindleで結構な量の線を引いているため、各章ごとに抜粋して記載する。
- 1章 他人の "成功体験" はわが子にも活かせるのか?
- =>
日本ではまだ、教育政策に科学的な根拠が必要だという考え方はほとんど浸透していないのです。
- =>
- 2章 子どもを "ご褒美" で釣ってはいけないのか?
- =>
アウトプットにご褒美を与える場合には、どうすれば成績を上げられるのかという方法を教え、導いてくれる人が必要であることがわかります。
- =>
- 3章 "勉強" は本当にそんなに大切なのか?
- =>
ヘックマン教授らは、学力テストでは計測することができない非認知能力が、人生の成功において極めて重要であることを強調しています。また、誠実さ、忍耐強さ、社交性、好奇心の強さ―これらの非認知能力は、「人から学び、獲得するものである」ことも。
- =>
- 4章 "少人数学級" には効果があるのか?
- =>
国民の税金を投じて収集されたデータは政府の占有財産ではありません。国民の財産であるべきものです。
- =>
- 5章 "いい先生" とはどんな先生なのか?
- =>
遺伝や家庭の資源など、子ども自身にどうしようもないような問題を解決できるポテンシャルを持つのは、「教員」だということです。
- =>
6. 類書との違いはどこか?
- 類書は今までに読んだことない、、、はず。ただ、一般的なビジネス書の中ではとても読みやすい部類に入ると思う。
7. 関連する情報は何かあるか?
- 特になし。
上にも書いた通り、教育に少しでも興味がある全ての人におすすめする。 内容・読みやすさともに読者のことをよく考慮してくれていると思う。